アイ席
ラーメンを食べ終わり、ゆったりと店内でくつろいでいたとき






「名前、なんて言うん?」








「っ」





ドキッ…





まるで標的を狙っているかのような鋭い眼差しに心を打たれた。














「鈴菜です。」







「鈴菜ちゃんか……。
ほんとに俺のことわかんない?」










え……?会ったこと……ある????










「ごめんなさい…わかんないです。」









「いや?むしろラッキー♪…でも残念」




どっち!?





さらっと揺れる茶色の髪に見惚れた。









お店を出る際に連絡先を交換した。






「このまま''鳥貴族''に行きひん?」






その誘いにのり、居酒屋まではしごした。




人生初のはしご。
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