藤沢先生の白いキャンバス。(修正済み)

「えっ?まだ、
会話もまともに出来てないの!?」

逆に驚かれてしまった。

「いや。会話というか……その……」

どう説明したらいいのだろうか……。
絵のことも由恵に話していいか分からないし。

「何よ~ハッキリしないわね?
ちゃんと説明しなさいよ」

「いや……ちょっと、先生の意外な趣味を見つけて。
それに対して意見を言ったら
逆に不機嫌にされちゃって……」

「えっ?意外な趣味って何よ?
まさか変な趣味とか?オタク的な……」

「違う、違うから。
とても素敵な趣味だったのだけど
先生は、その趣味をすでに諦めていて……だから
勿体ないと言ったら不機嫌になっちゃって」

趣味が何かを言わずに由恵に相談してみた。

一応謝罪のメッセージを書いたけど
ちゃんと読んでくれるか分からないし……。

「その趣味とやらが気になるけど
そうねぇ~でも、それ。
百花が素直に思った意見なんでしょう?
なら、きっと悪気かないって
分かってくれてるわよ」

そうかしら……?

それならいいのだけど。

「でも、機嫌悪そうだったし……」

< 18 / 91 >

この作品をシェア

pagetop