藤沢先生の白いキャンバス。(修正済み)
「えっ?まだ、
会話もまともに出来てないの!?」
逆に驚かれてしまった。
「いや。会話というか……その……」
どう説明したらいいのだろうか……。
絵のことも由恵に話していいか分からないし。
「何よ~ハッキリしないわね?
ちゃんと説明しなさいよ」
「いや……ちょっと、先生の意外な趣味を見つけて。
それに対して意見を言ったら
逆に不機嫌にされちゃって……」
「えっ?意外な趣味って何よ?
まさか変な趣味とか?オタク的な……」
「違う、違うから。
とても素敵な趣味だったのだけど
先生は、その趣味をすでに諦めていて……だから
勿体ないと言ったら不機嫌になっちゃって」
趣味が何かを言わずに由恵に相談してみた。
一応謝罪のメッセージを書いたけど
ちゃんと読んでくれるか分からないし……。
「その趣味とやらが気になるけど
そうねぇ~でも、それ。
百花が素直に思った意見なんでしょう?
なら、きっと悪気かないって
分かってくれてるわよ」
そうかしら……?
それならいいのだけど。
「でも、機嫌悪そうだったし……」