藤沢先生の白いキャンバス。(修正済み)
「あ、こちらでお願いします!」
ハッと思った私は、慌てて返事した。
「三宅。自分の荷物なんだから
ボーとしないで働け!!」
「す、すみません……」
私は、慌てて荷物を運びだした。
うぅっ……先生に叱られてしまった。
やっぱり怖い。
顔は、それなりにカッコいいと思うが
その蛇のような鋭い目で睨まれると怯えてしまう。
そんな人と一つ屋根の下で生活をしないと
いけないのだから今考えると胸が苦しかった。
上手くやれるのだろうか……?
「三宅。こっちだ!」
「は、はい。」
藤沢先生に呼ばれて慌てて向かった。
しかし
私の部屋は、先生の隣だった!?
うっ……嘘でしょう!?
「えっ?先生。
隣の部屋なんですか!?」
「当たり前だろ、心配するな。
俺は、夜勤や仕事が忙しいから病院の中で
ほとんど泊まることか多い。だから
緊張して怯えなくてもいいぞ」
そう言われた。
うっ……気づかれちゃった。
私が、藤沢先生に怯えていることに……。
「そ、そんなことありませんよ。
私は、お義兄さんが出来て嬉しいです」
慌てて弁解する。