藤沢先生の白いキャンバス。(修正済み)
佐伯先生のアプローチ。
「あ、はーい。じゃあ、大竹さん。
後のことお願いしてもいいですか?」
「えぇ、いってらっしゃい」
大竹さんに後のことを頼むと私は、
犬飼さんをリハビリ室まで連れて行くことにした。
その後も次の患者の送り迎えや
注射ワゴン車を取りに行ったりと忙しい。
バタバタと走り回っていたらエレベーターで
藤沢先生にバッタリと遭遇してしまった。
「あ、お疲れ様です」
「お疲れ……百花も5階いいか?」
「は、はい。ありがとうございます」
お礼を言うと藤沢先生は、5階のボタンを
押してくれた。
早速、名前を呼ばれちゃった……。
何だか照れくさかったが嬉しかった。
エレベーターの中は、私と藤沢先生と
患者が2人。
患者が2人降りてしまうと密室で2人きりに
なってしまった。
ドキドキと余計に緊張してしまう。
何か話さなくては……。
そう思うのだが話題が出てこない。
すると
「今日も忙しそうだな……?」
「えっ?」
先生が突然話しかけてくれたので
驚いてしまう。