藤沢先生の白いキャンバス。(修正済み)
必死に否定するが内心は、
そういえば、動き回っている私に
気づいてくれていた。
だとすれば……。
やっぱり……藤沢先生は、私を見ていた?
心臓がドキッと大きく高鳴りだす。
まさか……でも。
「じゃあ、本当に
三宅さんは、藤沢先生と付き合っていないの?」
「あ、当たり前てはないですか。
助手の私と天才外科医の藤沢先生では、
月とすっぽん。
見向きなんてされませんよ……」
例え義理の兄妹になったとしても
まだ、それだけの関係。
私の片思いには、かわらない。
「そんなことないよ。
君みたいな魅力的な人。
でも……そうか。
なら俺にもチャンスがあるってことかな?」
「えっ……?」
今、何か凄いことを言われたような……?
佐伯先生の方を見ると
満面の王子様スマイルで……。
「俺さ。前から三宅さんのことが
気になっていたんだよね。
可愛いのに凄く頑張り屋で、明るくて
こんな子と付き合えたら楽しいだろうなぁ……。
と思ってたんだ」
えっ……えぇっー!!?
うん?
見ると他の看護師さん達まで
こちらを見ていた。
一瞬で注目を浴びてしまった。