藤沢先生の白いキャンバス。(修正済み)
「あら、そうなの?
いいではないの。
せっかくなんだし付き合ったら?」
大竹さんは、アッサリと言ってきた。
いやいや、無理ですから……。
勝手なことを言わないで。
私には、好きな人が居ますから
「いえ。私には、
他に好きな人が居ますので……それは、ちょっと」
「あら、そうなの!?えっ……誰、誰?
あ、もしかした藤沢先生とか?」
ギクッ!!
こちらも鋭い人が……。
思わない返答が返ってきた。
「……それは……その……」
「あら、図星だった?
百花ちゃん。
耳まで真っ赤よ……分かりやすいわね」
大竹さんにクスクスと笑われてしまう。
うぅっ……どうも顔に出てしまうようだ。
恥ずかしい……。
「フフッ……だったら
早く断った方がいいわよ。放っておくと
余計に、こじらせるから」
「……はい。」
そうよね。早く断って
誤解を解かないと藤沢先生に
噂を知られてしまうことになる。