藤沢先生の白いキャンバス。(修正済み)
何で……そんなことを言うの?
私は、藤沢先生が好きなのに。
この人に……そんなことを言ってほしくなかった。
「違う。佐伯先生は……」
「もういいだろ?
着替えるから出て行ってくれ。
それと、もう絵のモデルはいいから。
君だって佐伯先生に誤解とかされたくないだろう。
分かったのなら早く出ていけ」
冷たく言われた。
顔も見ずに……。
「分かりました……もういいです。
先生の馬鹿!!」
私は、泣きながら部屋から出て行った。
自分の部屋に行くとベッドの上で
泣き崩れる。
先生の馬鹿……もう知らない。
もう……知らないんだから。
ずっと泣いていたのだが
しばらくして泣き疲れてそのまま
眠ってしまった。
「くっしゅん」
肌寒さで目を覚ました
そのまま眠っちゃったんだ……。
頭がボーとして喉も痛くなってきた。
これで風邪ひいたら本当に馬鹿みたいだ。
早く歯みがきして着替えて寝よう。
明日も仕事なんだから。
泣いてばかりではいられない。
休む訳にはいかないし……。