藤沢先生の白いキャンバス。(修正済み)
風邪をひいて分かることもある!?
しかし、あれから
気持ちがモヤモヤして眠ることが出来なかった。
一睡も出来ずに頭がボーとする。
何だか身体も寒くなってきた。
まずいわね……風邪をひいたかも。
こんな時期に風邪をひくなんて
私は、本当に馬鹿だ。
仕事だって……そう簡単に休めないのに。
怠い身体を無理やり起こして
私は、着替えると顔を洗ってメイクをするために
下におりた。
鏡で見ると自分でも顔色が悪いと
分かるぐらいに青白くなっていた。
何とか誤魔化すようにメイクをする。
そしてリビングに向かった。
あ、藤沢先生が居たら……どうしよう。
昨日あんなことが、あったから
顔を合わせにくいし。
モヤモヤしながらリビングのドアを開けると
両親以外は、居なかった。
まだ起きて来ていないようだった。
ホッと胸を撫で下ろした。
「あら、百花。おはよう」
「おはよう。百花ちゃん」
「おはようございます。
お母さん、お義父さん」
両親に挨拶をすると私も席についた。
藤沢先生は、それから
10分後に起きてリビングに入ってきた。
「おはようございます。すみませんが、
俺……そのまま仕事に行くので
朝ご飯はいりません」
しかし朝食はいらないと言ってきた。
「おはよう。景介君。
あら、朝早くから仕事なの?」