藤沢先生の白いキャンバス。(修正済み)
佐伯先生とは、内科医の先生なのだが
爽やかなイケメンだ。
物腰が柔らかく愛想もいいので、
看護師だけではなく患者にも人気が高い。
私も憧れている1人だ。
藤沢先生もあれぐらい愛想が良かったのに……。
そうすれば、もう少し家族として上手く
やれるのにな。
「ほら、あなた達。
そろそろ行かないと間に合わないわよ?」
「あ、いけない。急がないと……」
同じ看護助手で先輩の大竹さんに言われ
私達は、慌てて支度をして出た。
担当の病棟に行くと私と大竹さんは、
朝食の配膳した。
看護助手とは、看護師のサポートするのが仕事だ。
資格をいらない雑用をメインにやる。
主に、ご飯の配膳に食事のサポート。
シーツ交換など
検査などに患者を連れて行ったりとやることは、
たくさんある。
私と年輩の大竹さんは、
5階の外科病棟を担当している。
ちなみに由恵は、看護師だ。
私は、資格はないが自分の仕事に
誇りを持っている。
「助手さーん。507号室の鈴木さんを
リハビリ室に連れて行って下さい」
「あ、はーい」
看護師に言われ返事する。
すると大竹さんが
「百花ちゃん。悪いのだけど帰りに
薬剤室に寄って
注射ワゴン車を取りに行ってくれない?」
別の頼まれて事をされる。