藤沢先生の白いキャンバス。(修正済み)
そして私は、モヤモヤしたまま
仕事に向かった。
さっきより頭と喉が痛い……。
やっぱり風邪をひいたのかもしれない。
でも、仕事が忙しいし頑張らなくちゃあ……。
それに働いていた方が嫌なことも忘れられる。
私は、そう自分に言い聞かした。
「あ、三宅さーん。
清水さんをリハビリ室までお願いします」
「はーい。」
私は、辛いのを必死に我慢して
清水さんを車椅子に座らせると
リハビリ室まで運んだ。
すると
「百花ちゃん。顔色が悪いみたいだけど
大丈夫かね?」
清水さんが心配そうに言ってくれた。
メイクで隠したつもりだったけど
気づかれるほどに顔色が悪くなってきたのかしら?
お母さんにも同じことを言われたし……。
「そんなことは……」
「それに、元気がないわ。
悩みでもあるのかね?」
えっ……?
清水さんに言い当てられ
心臓がドキッと高鳴った。
「そんなに元気がないように見えますか?」