藤沢先生の白いキャンバス。(修正済み)
「おい、百花!?百花……大丈夫か?
しっかりしろ」
あっ……藤沢先生の声が……する。
私は、そのまま意識を手放してしまった。
藤沢先生の匂いや温かいぬくもりがするのは、
気のせいだろうか?
きっと……そう。私は、恋しくて
先生の幻を見ているのだわ。
私は、そう思いながら気絶をしてしまう。
次に気づいた時は、何処かの病室だった。
あれ?ここは……?
するとカーテンが開き佐伯先生が
ひょこっと顔を出してきた。
「あ、意識が戻ったようだね?
三宅さん」
えっ……佐伯先生!?
「えっ?何で……佐伯先生が!!?」
私は、驚いて起き上がった。
うっ……また、めまいが!?
ふらつくと慌てて佐伯先生が受け止めてくれた。
「急に起き上がったらダメだよ!?
君は、風邪で倒れたんだから」
倒れた……私が!?
いや、確かにエレベーターで
ふらついて……それから
必死に思い出そうとする。
すると藤沢先生のことを思い出した。