藤沢先生の白いキャンバス。(修正済み)

藤沢先生は、自分の気持ちに気づいて
いないのだろうか。

それって……私のことが
好きだと言っているようだ。

私も先生の目を見ると想いをぶつけた。

「お義兄さん。ううん、藤沢先生。
私……藤沢先生のことが好きです!だから
佐伯先生とは、付き合いません」

自分の気持ちを素直に告げる。

藤沢先生は、驚いた表情していた。

しばらくすると私の気持ちに理解したのか
頬を赤くする。

「俺が好きって……本気なのか!?」

「……はい。私……藤沢先生のことを
お義兄さんだと、どうしても思えません。
好きだから……恋人になりたいです」

私も一緒になって照れてしまう。

恥ずかしい……初めて自分から告白をしてしまった。

藤沢先生は、少し戸惑った表情をするが

「俺は……佐伯先生のように優しく出来ないぞ?
恋愛に関して疎いし、気の利いたことも出来ない。
それでもいいのか?」

「はい。構いません……私は、
そんな先生が好きです」

私だって恋愛経験が少ない。
それに、私が好きな先生は、そんな人だ。

すると藤沢先生は、もう一度
私をギュッと抱き締めてくれた。

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