藤沢先生の白いキャンバス。(修正済み)

信じているつもりだけど……。

しかし、毎日のように
藤沢先生と坂下先生との仲を見せつけられたら
不安が膨らむばかりだった。

苦しいよ……先生。

結局、忙しいと理由で
ろくに相談も出来ないまま過ぎていく。

土曜日の夜。
気持ちは、沈んだままだ。

本来だったら
明日は、デートしていたはずなのに

しかも今日に限ってまだ帰って来てないし……。
ベッドに転がりながら沈んでいた。

すると私のスマホが突然鳴り出した。

誰かしら?
スマホを取ると着信を見る。

藤沢先生からだった。

私は、慌てて電話に出た。

「もしもし。藤沢先生!?」

思わず病院の呼び名を言ってしまう。

『百花。今、家に居るのか?』

「はい。そうですけど……」

『今から両親に何も言わずに出て来れるか?
明日の服とか持っていけ』

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