藤沢先生の白いキャンバス。(修正済み)
確かに。
私も義兄と思っていないから
それだと違和感しか残らない……。
「本当に……いいのですか?」
「あぁ、ちょっと呼んでみろ」
「け……景介さん」
うぅっ……恥ずかしい。
恥ずかしさで身体中が熱くなってしまう。
「意外と……照れるもんだな?」
藤沢先生を見ると耳まで真っ赤になっていた。
「ちょっ……先生が照れないで下さいよ!?」
余計に恥ずかしくなるから。
「悪い、悪い……」
そう言いながらクスクスと笑われてしまう。
もう……と言いながらも
私の心は、嬉しくて仕方がない。
やっと本当の意味で両思いになれたのだ。
一緒に居たいと心の底からそう想った。
しかし、そんな想いを砕こうとすることが
私達に潜むように起きようとしていた。
私と藤沢先生は、知らずに
お互いに抱き締め合うように眠りにつく。