藤沢先生の白いキャンバス。(修正済み)
翌日。
私と藤沢先生は、支度をすると
朝食を済ませて景色の綺麗な公園に向かった。
広い草原に眺めのいい景色。
近くに池もありボートを使っている
カップルや家族連れが居た。
行く時に文房具屋で
スケッチブックと色鉛筆を買った。
先生は、池などを中心に風景画を描き始めた。
相変わらず先生のデッサンは、
細かいところまで繊細で綺麗だ。
何より惹き付けられるほどに上手い。
「凄く……綺麗」
今日は、色鉛筆で描いているから
白黒と違い鮮やかな色使い。
「色つきだとまた、違うだろう?
俺は、もともと水彩画が得意だったからな」
「そうだったのですか!?」
いつも鉛筆のデッサンだったから
そうか……水彩画か。
水彩画は、絵の具とか使う。
柔らかい雰囲気が魅力的だ。
確かに繊細で柔らかい絵を描く藤沢先生に
似合うかも……。
「水彩画の絵もいいですね。
今度大きなキャンバスに描いて下さい。
で、出来たら何処かのコンクールに
応募しましょうよ!」