藤沢先生の白いキャンバス。(修正済み)
白いキャンバス。
私と藤沢先生と一緒になったから
藤沢先生は、お見合いするのを諦めて
私を庇い……事故に遭ったのも全て私が
引き起こしたこと。
私が……全て悪い。
涙が溢れて止まらなかった……。
私が、公園でデートしたいとか
お見合いの邪魔なんかしなかったら
藤沢先生は、事故に遭うこともなかった。
もし……藤沢先生に何か遭ったら
どうしよう……。
私……どうしたらいいの?
手術室に行くと
お母さんとお義父さんが外で待っていた。
お母さんは、私を見つけると
駆け寄り抱き締めてくれた。
「もう何処に行ってたの!?
心配したじゃない。
事故に遭ったと聞いて
生きた心地がしなかったわ」
「……ごめんなさい」
泣きながら心配してくれる母に謝った。
申し訳ない気持ちになる。
なんて親不孝ものだろうか……。