藤沢先生の白いキャンバス。(修正済み)
「な、何とかならんのか!?
景介は、将来を有望された医者だぞ!!?
跡継ぎで……これからって時に……」
凄く声を荒げるお義父さん。
しかし、坂下先生は、黙って首を横に振った。
「申し訳ありません……」
坂下先生の言葉にショックを受けた。
じゃあ、藤沢先生は、二度と歩くことも医者として
オペをすることも出来ないの!?
私のせいで……。
ショックで身体がふらつく。
「百花。大丈夫!?」
「わ、私のせいだ……」
私が、公園に行きたいとか言わなければ
こんなことにならなかったのに……。
自分のしてきたことに
激しく後悔した。
涙が溢れてその場で泣き崩れた。
藤沢先生は、そのままICUに。
酸素マスクに細い管を繋がれて眠っていた。
意識は、いつ戻るか分からないらしい。
私は、藤沢先生に眠っているベッドの横で
しばらく見ていた。