キス×キス1〜双子のあんたと甘い日々〜



「遅れてゴメン!!!」



僕がそう謝ると、



「イャ、大丈夫。まだ揃ってないヤツとかいるし、加藤は早めに来てくれた方だよ」




そう聞いて僕はホッとしていた。




「おぃ」



「ふぇ?」




僕は変な効果音みたいな声を出してキョロキョロした。



「なぁに、キョロキョロしてんだよ」



「わぁ!!!?なんだ、捺夜だったんだ」



「ウチじゃ、わりぃのかよ」



「そんなんじゃないけど…………」




捺夜は僕と同じ色のハチマキをかっこよく付けていた。



周りの女の子達も捺夜に気づいたのか、




「キャーーーー!!!!!」



「捺夜様ぁあ!!!!」



「ステキぃーーー!!!」




って、目をハートにしてキャーキャー騒ぎ始めた。



ちょっと、




ムカつく………。





僕は頬をプゥっと膨らませてプィっとした。
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