キス×キス1〜双子のあんたと甘い日々〜



カチャン。



倒れると同時にウチのケータイが地面に転がる。




ピリリリ!!!!



すると、ウチのケータイがいきなり鳴り始めた。




この着信音。
翔夜!!!!



ウチは手の届かない所に転がったケータイをホフク前進状態でゆっくり近づく。



「とらせねぇよ」



――――――ダンっ!!!!



「いっ!!!!!!」



ホフク前進している途中で、ウチを邪魔するように革靴で思いっきり手を踏まれた。




「バッカだねぇ?翔夜も」


ウチの血がついたさびた鉄の棒を持ってウチの背中に体重をかけて座った。



鉄の棒で殴られた腹に激痛がはしる。




「お姉ちゃんはこんなに血だらけになってるのに」



「る……っ…せぇ……っ」


「あれ?まだ話す気力あったんだ?」



奴らはウチのケータイを壁に蹴り飛ばして、鉄の棒をウチの頭にぶつける。




「いっ…………」



「はは!!!!マジうける!!!あのエメルのメンバーの加藤捺夜がよぉ!!!!」
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