キス×キス1〜双子のあんたと甘い日々〜
捺!!!!!…………
心の中で叫んだ言葉は…。
「捺………」
一瞬でどこかへ旅立っていってしまった。
「夜………?」
あの髪色。
捺夜だ。
でも、捺夜の周りには血の水溜まりができていて、
「…………な……捺夜っ!!!!!!!」
僕に恐怖心を作らせる。
捺夜の綺麗な手も、足も、全てキズでボロボロになっていた。
「捺夜っ!!!!しっかりして!!!!どうしたの!!?何があったの!!!!!?」
「……ショ………ャ…」
捺夜は、小さな小さな声で僕の名前を呼んだ。
「……き、救急車っ……」
僕は激しい雨の中、出ているかわからない涙を流しながら、ケータイを持つ。
でも、手が震えて文字が打てないっ………。
「捺夜っ………」
ピリリリっ!!!!!
すると、僕のケータイがナイスタイミングで鳴ったから、急いで出た。