キス×キス1〜双子のあんたと甘い日々〜
僕らん家は学校からすっごく近いんだ。というか、斜め前に学校があるの!!!
だから慌てる必要とかないのに……。
外に出るとウチの学校の制服を着た人がたぁーくさん登校していた。
捺夜はここで必ず握っていた僕の手をバッと離すんだ。
捺夜は僕に背を向けて斜め前に見える学校の正門に向かっている。
僕は捺夜から手をいきなり離される度に
また泣きたくなっちゃうんだ。
僕はヒトゴミの中、一人チマチマと登校する