キス×キス1〜双子のあんたと甘い日々〜
病室に向かう間は、お互いに話す事なく静かに向かった。
ちょっと気まずい空気が流れていたけれど、あえてそこは気にしない。
「そこ……座ったら?」
「あ、あぁ……」
なんだかおじゃましますって感じな空気だった。
そして、
「「………」」
再び沈黙………。
やっばい!!!!
話す事がない!!!
探しても見つからねぇ!!!
でもそろそろさすがになんか話さねぇと、捺夜もイャなキモチになるだろうし……。
「プッ……」
え……?
ベッドの方を見ると捺夜が腹を押さえて笑っていた。
「うけるぅー!!!ウチが遼を病室に来ないかって誘ったのに会話ゼロ!!!!」
捺夜は涙を浮かべながら大笑いしていた。
―――――…。
翔夜くん…………。
「アハハ!!!!は………」
ごめん。
「捺夜……
………………好きだ。」
俺は捺夜のベッドの隅に座って手をつき、
捺夜のピンク色の綺麗で小さな唇を
深く塞いだ。
ごめんね………翔夜くん
君が捺夜を好きで
捺夜が君を好きな事はわかってるんだ。
でも、
俺も、捺夜が好きなんだ。
本当、ごめんね?