キス×キス1〜双子のあんたと甘い日々〜



「こら〜、女子達。コソコソしてないで、宿泊訓練についての話すっぞ。ちゃんと聞いとけ。」



女の子達は先生の言う事をきちんと聞いて、コソコソ話をやめ、先生の方を見る。




やっと、解放された……。



「いきなりだが、明後日は宿泊訓練だ。」



「うぇ〜い!!!!」



「さすが、先生っ!!!」



「空気読めてるっ!!!!」




ギャーギャーと今度は男の子達が騒ぎ始めた。




「男子、静まれ。静粛に」


先生はコホンとせきを一つして、また話始めた。



「宿泊訓練に、ついては昨日配った紙に書いてある。それでも、読んでおけ」



「先生!!!お菓子も持ってきていいんすか?」



一人の男の子がガタっと立ち上がって叫んだ。



「いぃが、500円内でな。」



「マジっすか!!!?」



「あぁ、いぃぞ」



「先生、バナナはおやつに入りますか!!!!?」




教室にドワッとクラスメートの笑い声が響き渡る。




「いぃんじゃねぇか?先生はしらねぇ」



先生は後頭部をポリポリかいてそう答えた。




宿泊訓練かぁ……。





「ちなみに、班は今のな。決めるとある意味厄介だし」




「「「「「「「えぇーー!!!!!!!?」」」」」」」




「やだぁ!!!!!」



「なんでぇ!!!?」




女の子達が反抗し始めた。



まぁ、騒ぎ出した理由はだいたい予想つくけどね。
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