キス×キス1〜双子のあんたと甘い日々〜
捺夜は、黙ったまま、机を見つめている。
「捺夜……?」
捺夜はロボットみたいに少しずつ、こっちを見て僕の目を見つめる。
「……――」
「え?なんて?」
ボソッと捺夜は何か言ったけれど、周りのクラスメートの人達がうるさくて
捺夜の声が聞き取れない。
よく耳を澄まして聞く。
「気安く話かけんな」
捺夜は……。
低いトーンで
氷のトゲを……
僕の胸に突き刺した。
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