キス×キス1〜双子のあんたと甘い日々〜



あんな、捺夜の冷たい態度。


何ヶ月ぶりだろう……。



イャ、今はあの時以上。


捺夜のなにもかもが冷たかった………。



あんな怖い目して……。



冷たい言葉を何度もはいて……。



なんか、辛い………。





「ねぇ、このクラスに加藤翔夜っているっしょ?」



「は、はぃ!!!!!」



「わりぃけどね、そいつ呼んできてくんねぇかな?」



僕は、教室のドアを見る。



「おぉーー?アイツじゃね?」



「おーーぃ、翔夜!!!!」




手招きしながら、笑顔で僕の名前を呼んだのは……。



「遼、幸……佑真…」




エメルの三人さんだった。


「ぉ♪やぁっと呼び捨てにしてくれたな♪」



「ひっふーぅい♪翔ちゃん元気だったぁ〜?」



「元気だったよ♪」




笑顔でそう返した。



やっぱエメルの三人といると心が落ち着くし……。



楽しいなぁ……。




「あぁ、そうそう。ただ会いにくるのが目的じゃねぇじゃん」



ん?



「翔ちゃん、捺夜が退院したって……」



「知ってる……」



「今、学校にいるって…」


「知ってるよ、同じクラスだもん」



僕が悲しそうにそう言うと、三人は顔を見合わせて




「だったら、話ははやいな」



「ん?」




「捺夜………少し病状が悪化したんだ……」




え?




「昨日、俺ら見舞いに行ったんだ。そんで、医者に言われた」
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