キス×キス1〜双子のあんたと甘い日々〜
「ちょ?!捺夜っ!!」
捺夜は僕の言葉になんか一切反応せず、首筋を舐めている。
――――ちゅ
ひゃあ!!!!
捺夜が舌で舐め終わったかと思っていたら、今度は首筋にキスを落とし始めたんだ。
「捺夜っ……」
「てめぇがわりぃんだよ」
捺夜が顔を上げて、キリッとした鋭い目で僕を捕らえた。
「なんで……?」
「てめぇが……悪い」
捺夜は僕の手を掴み、顔を近づけてきた。
「捺夜っ………やめて………っ」
かすれた僕の声は届いてくれたのか、捺夜は体を起こして僕から離れた。
僕も震えながらも体を起こした。
「こんな事、二度とされたくなかったらウチに関わんな」
捺夜は僕に顔を見せず、
屋上を出ていった。
そんな捺夜の背中は
あまりにも寂しそうで……。
抱きしめてあげたかった。