キス×キス1〜双子のあんたと甘い日々〜



頭には
なんで?って言葉しか浮かばなかった。



それ以上に僕の体はものすごく震えていて……



クラスメートが言った言葉には




「うぅっ……」



こんな風に、
辛い気持ちに、ならなかった……のになぁ



「捺夜っ………」




僕は泣き崩れた。



捺夜がこんなに愛しいのに……。



捺夜をこんなに求めているのに………。



僕の気持ちは届かない。



イャ、届かないように
何かでシャットダウンされているんだ。




それでも僕は、




万優架ちゃんよりも、エメルよりも、




何よりも




捺夜が………
大好きだ。





家族愛とかじゃなくて、
一人の女の子として。





時間はどんどん過ぎていって、




ついに、宿泊訓練の日がやってきた。
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