キス×キス1〜双子のあんたと甘い日々〜
溢れる涙と疑問
食堂についたら、他のクラスはもう皆食べ終わっていて、僕のクラスだけがポツンと残って待っていてくれた。
「お、やっときたか加藤」
先生の声に皆は僕をザッと見る。
「翔夜くん!!!!」
「待ってたんだよぉ〜!!!!」
「早く食べよ〜!!!!」
クラスメートの皆が僕を温かくむかえてくれた。
僕は遅くなった事を謝って、待っていてくれた事をありがとうとお礼を言って万優架ちゃんと席に着いた。
何人か空席があった。
「捺夜さん、最近ウチのクラスのヤンキーみたいな人達とつるんでいるみたいなの」
だから、捺夜もいないのかぁ。
やっぱり、寂しい。
万優架ちゃんとより捺夜と笑って話がしたい。
僕はテンションが下がったまま、チマチマとご飯を食べた。
少し食べてからお腹いっぱいになったから、
僕は一人で部屋に向かった。
「あ!!!翔夜くん待って!!!!!!」
まだご飯を食べている万優架ちゃんの声を
背中で聞きながら。
でも、僕は
やっぱり捺夜で頭がいっぱいだった。