キス×キス1〜双子のあんたと甘い日々〜
「お前は……」
「お待たせしました♪カルボナーラとペペロンチーノです♪」
うざったいくらいのハイテンションな店員がカルボナーラとペペロンチーノを片手ずつ持ってやってきた。
遼は、口をひらいたまま、固まっていた。
ハイテンションな店員はウチの前にカルボナーラ、遼の前にペペロンチーノを置いて「ごゆっくり♪」といわれた。
とりあえず、熱々のうちに料理をいただこう♪
そう思ったウチは、フォークを持ってカルボナーラを食べた。
「んっ!!!このカルボナーラめちゃくちゃうまいっ
ほら、遼もたべなよ?
冷めるぞ」
「…………あぁ」
遼はテンション低いまま、フォークに手をつけてゆっくりとペペロンチーノを小さく開いた口に運んだ。
「ホントにどうしたんだよ、遼」
「………後で」
「分かった………」
ウチも小さく返事をして、カルボナーラを再び口に運んだ。
遼、一体何を言うつもりだろう