キス×キス1〜双子のあんたと甘い日々〜



「お前は……」



「お待たせしました♪カルボナーラとペペロンチーノです♪」



うざったいくらいのハイテンションな店員がカルボナーラとペペロンチーノを片手ずつ持ってやってきた。


遼は、口をひらいたまま、固まっていた。



ハイテンションな店員はウチの前にカルボナーラ、遼の前にペペロンチーノを置いて「ごゆっくり♪」といわれた。



とりあえず、熱々のうちに料理をいただこう♪




そう思ったウチは、フォークを持ってカルボナーラを食べた。



「んっ!!!このカルボナーラめちゃくちゃうまいっ
ほら、遼もたべなよ?
冷めるぞ」



「…………あぁ」




遼はテンション低いまま、フォークに手をつけてゆっくりとペペロンチーノを小さく開いた口に運んだ。





「ホントにどうしたんだよ、遼」



「………後で」



「分かった………」




ウチも小さく返事をして、カルボナーラを再び口に運んだ。



遼、一体何を言うつもりだろう
< 212 / 220 >

この作品をシェア

pagetop