キス×キス1〜双子のあんたと甘い日々〜



「お前の一番大切な奴は誰だ?」



え?



「なにいってんの?そんなの…「本当に俺か?」



遼がウチの言葉を途中で遮った。



マグカップに入っていたカフェオレもいつの間にか空になって底が顔を出していた。



「遼……?」



「………」



今、なんて言った?




「何言ってんの?」



「捺夜、はっきり言う。」


「はっきりって………」



「お前の一番大切な奴は、俺じゃない」



遼の一言がウチの胸にグサリと突き刺さった。




「そんな……」



「お前の大切な人は……



前も今も
……翔夜のはずだ」




「なにいってんの!!!?翔夜はウチの弟だよ!?
翔夜はウチの家族なんだよ!!!?」



ウチが翔夜を好き?



そんな事あるわけない。




イャ、あっちゃいけないんだ。



なのに




なのに





遼はなんで







そんな嘘をつくんよ?
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