キス×キス1〜双子のあんたと甘い日々〜



「いい加減、認めろよ」



「絶対認めない!!!!
ウチの大切な人が翔夜ってなんだよそれ!!!
ウチは、遼が好きなんだよ!!!!」



「それは、一人の先輩としてだろ?」



「違うっ!!!
遼は、恋人として好きなんだっ!!!!」



「捺夜っ!!!」



遼が、ウチの肩を掴み、ウチの混乱を抑えた。



なんで?



なんでそんな真っすぐな目で



ウチを見ることができるんよ………。




「捺夜……
確かにお前は、俺の事が好きかもしれない。



でも、それは恋愛としてなんかじゃない



もうひとつの
エメルって言う家族としての好きなんだと思う



だから、お前が大切なのは



翔夜なんだ」




「…………」



「自分でも、少しは気づいてたんじゃないのか?」



全く、遼には敵わない。



全て見事にお見通し。




ウチは、黙ったまま、コクリとうなづいた。



「んなら、別れよう」



「え?」



「捺夜の本当の大切な人が分かったんだし。
翔夜にも、この事言ってこいよ」
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