キス×キス1〜双子のあんたと甘い日々〜



春。


桃色の桜がアスファルトにピンクのじゅうたんを作っていた4月。



その日はウチと翔夜の入学式だった。


後ろには相変わらず可愛い翔夜がいて、いつものウチのそっけない態度にぶすくれていた。



始めその日は周りからジロジロ見られていていらつきを覚えた。



んで、かなりの人数の女子がピーピーキャーキャー騒いでいた。



うっせぇな……。



さっきとの積み重ねられ、いらつきが増す。



「見て!!!!」


「あの方もカッコイイ…」


ウチを見てヒソヒソ話がウチの耳に入ってきた。
< 23 / 220 >

この作品をシェア

pagetop