キス×キス1〜双子のあんたと甘い日々〜
春。
桃色の桜がアスファルトにピンクのじゅうたんを作っていた4月。
その日はウチと翔夜の入学式だった。
後ろには相変わらず可愛い翔夜がいて、いつものウチのそっけない態度にぶすくれていた。
始めその日は周りからジロジロ見られていていらつきを覚えた。
んで、かなりの人数の女子がピーピーキャーキャー騒いでいた。
うっせぇな……。
さっきとの積み重ねられ、いらつきが増す。
「見て!!!!」
「あの方もカッコイイ…」
ウチを見てヒソヒソ話がウチの耳に入ってきた。