キス×キス1〜双子のあんたと甘い日々〜



「捺夜?…」



思いきって捺夜に話しかけてみた。



捺夜は両手を頭の後ろで組んでいた。



そんな本当に男の子みたいな捺夜にまた心臓がドキッてなっちゃった。



だって、捺夜カッコよすぎなんだもん。




「ぁ?」


「な、捺夜はなんの競技にしたの?」



少し緊張しながら僕は捺夜に聞いてみた。


だけど。



「んなもん、黒板見たら分かるだろが」



なんて言う冷たいトゲのような言葉が捺夜の口から聞こえて僕の耳に突き刺さった。



「そ…………っか……」



今すぐにでも流したい涙を強く堪えて僕は視線を捺夜から離した。



いつもこう。


皆には笑顔を見せたりするのに


僕には
真顔+トゲのような一言。




捺夜は僕が本当に嫌いなんだね?
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