キス×キス1〜双子のあんたと甘い日々〜
家の前に着いた。
家にはお母さんがいる。
僕はボロボロに出た涙をバックに入れておいたタオルを取り出して全部拭きとった。
――――――ガチャっ
ゆっくりとドアノブに手をかけてドアを押したんだ。
「ただいまぁ……」
中を除いてみたら真っ暗。お母さんも帰ってきていない事を僕に知らせてくれる。
え?それじゃあ……
「僕、一人……?」
外はもう結構暗くて、暗いところが大嫌いな僕には外にいるなんてのは不可能に近くて……。
だからと言って、こんな真っ暗な家の中に一人で待っておきたくないよぉ………。
「捺夜ぁ………」
そう考えると、
僕はやっぱり
捺夜がいないとダメなんだ。