キス×キス1〜双子のあんたと甘い日々〜



「遼先輩…?」


眉間にしわを寄せて遼先輩を見る。



「………」


そう聞いても、遼先輩は黙り込んだままで、そろそろいらつきを覚えてきた頃。


「捺夜………」


やっと遼先輩は口を開いた。



「……?」


「捺夜………」


「なんすか?」


「お前は、翔夜くんが好きなのか……?」



突然の質問にウチは驚きを隠せなかった。



「な!?」


翔夜という言葉を聞いたウチはきっと、今顔が真っ赤だろう。



「その様子は……好き…なのか…。」


「なんか、すいません」


「翔夜くんと捺夜は、双子だろ?」


「そんなの関係なぃ。ウチは翔夜がただ好きなだけです」


「ふぅ〜ん、翔夜くんが今イジメられてるって聞いても?」



……………は?
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