キス×キス1〜双子のあんたと甘い日々〜
その瞬間、ウチと翔夜の思いが一つになった気がした。
翔夜の温もりが唇からスーっと伝わってくる。
角度を何度も何度も変えながらお互いを確かめ合っていた。
最初、ビックリして固まっていた翔夜はもうウチを受け止めるかのように
ウチについてくる。
唇をゆっくりと離し、閉じていた目を開けるとやっぱり顔を赤くした翔夜がそこにはいた。
「翔夜………」
「ぇ?」
………………好きだ。
「体育祭が終わったら、またここにこよう」
「へ?」
「体育祭の終わりの打ち上げ、ここで二人でやろ?」
ウチがフッと笑うと、
「うん!!!!!!」
と、翔夜も笑った。
二人で手を繋いで、海を眺めていた。
太陽が、時を刻みながら海に沈んでいく。
でも、こうやって幸せを感じられるのは…………
二人の幸せを感じられるのは…………
―――――これが
最後だったのかもしれない。