きみ以外愛せない
それから俺は夕食を食べ、
風呂に入り自分のベットに
寝転がりスマホをいじる。
すると楓からメールが届いていた。
『星きれいだよ。見て。』
上着を着てベランダに出る。
「うわっ寒っっ。」
外はもう4月だというのに
肌寒かった。
「ね?きれいでしょ?」
俺の部屋の前は
楓の部屋でベランダ同士が
くっ付きそうなくらい近くにある。
「それよりこの密会久しぶりだな。
なんかあった?」
小学生の頃ぐらいから
親の目を盗んでは
このベランダで喋ったり
お互いの部屋を行き来したりしている。
『お母さんたちには内緒だよ?』
『じゃあ、密会みたいだね。』
ずっとこうして2人隣の部屋で
喧嘩して笑いあってきた。
「ねぇ。怜。
そっち行っていい?」
「は?小学生じゃねーんだから」
「いいでしょ。
幼なじみなんだから。」
「お前なぁ、、俺が行くからお前はそこに居ろ。」