きみ以外愛せない
俺は高をくくってたんだ、、、。
どうせ楓には好きなやつなんか
絶対いないって。
俺の頭の中で、今楓が言った
『いるよ、、好きな人、、』
この一言が何回も頭の中を駆け回る。
「へー。頑張れよ。」
必死に言葉を探し出し
声に出す。
「うん!ありがと!
怜の応援は昔から
ご利益あるからね!!」
「おう。じゃ、俺もう帰るわ。」
そう言って俺はベランダを
飛び越え自分の部屋に戻る。
「、、、、はぁー、、。」
ため息をつきベッドにダイブする。
、、、聞かなければ良かった。
好きな人なんて、、、。
「楓、、、。」
枕に顔を埋め楓の名前を
呟いてみる、、、。
急に楓がどこか遠くに
行ってしまった様な感覚に陥り
何も考えたくなくなった、、、、。
「、、、、くそ、、。」
その日俺は一睡も出来なかった、、、、。