きみ以外愛せない
「ふぁぁあ、、、」
俺たちは今、家を出て
登下校の道を並んで歩いている。
「怜。さっきからあくび何回目??」
「わかんねぇ、、
ふぁぁぁぁ、、、。」
「あれからちゃんと寝たの?」
あのベランダの話のあと
寝れなかったなんて言えるわけがない。
「寝たわ。」
そんな事を話しながら
歩いていると、、
「神無月ーー!華山ー!おはよ。」
そう言いながら現れたのは入野だった。
「おー。入野。おはよ。」
「か、海斗君?!\\\\\
お、おはよ\\\!」
楓は入野を見た瞬間、
頬がピンクに染まったんだ、、、。
分からない奴なんていない、、、、
楓は入野のことが好きなんだ。、、、、
何で今まで気付かなかったんだ、、、
ずっと一緒にいたのに、、。
怒りでもない。
悲しみでもない、、、
行き場のない思いに
俺は唇を噛んだ、、、、。