懐恋。
気まずくなるかな?ってちょっとドギマギしてたら、蓮は今まで通りに普通に接してくれてありがとうと心の中で呟く。

梨奈ちゃんは段々桑田くんに慣れてきたのかまだ目は合わせられないみたいだけど、ちゃんと会話が出来るまでに進展して良かった。

四人で周りながら色んな乗り物乗って、笑って楽しい時間が過ぎていく。

「次あれ乗ろうぜ!!」

蓮が指差す先にはジェットコースターで一緒にテンションが上がる私と嫌そうな顔をする2人。

「あれ?もしかして梨奈ちゃんと桑田くんは絶叫系無理?」

「うん…私あーいうの無理…」

「俺も。あっち系パスで。」

2人とも心底嫌そうな顔するから蓮と二人で乗りに行くことにして、ここからは別行動をする事にした。

「ねぇ、蓮あのね?」

ジェットコースターの並び待ち中に蓮に声を掛ける。

「ん?なに?」

「蓮の事は好きだよ?だけど蓮の好きと私の好きは違うの。連はお兄ちゃんのようであって弟みたいなの。蓮みたいに恋愛対象としては見れないけど、でも蓮の事は好きだよ?ごめんね。そしてありがとう。」

ちゃんと伝えなくちゃと思って私の気持ちを伝えたら

「おう。ちゃんと言ってくれてありがとな。まぁでも俺はいつでも待ってるから嫁の貰い手見つからなかったら俺んとこに来なよ。」

ポンポンって大きくて優しい手が私の頭に降ってきて、蓮はやっぱりいい人だなと思った。
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