懐恋。
焦ったり、隠し事してるようには見えない答え方。でも、だったら…

「マグカップは?なんで2個あるんですか?」

「あー、俺コーヒーよく飲むからマグカップはコレクション?的なやつでちょこちょこ買ったりするし、それを知ってる友達からはお土産で貰ったりする。んー?まだモヤモヤするなら家中探し回ってもいいぞ?」

そっか。そうなんだ。ジクジク痛んだ胸は元に戻ってて、ちゃんと答えてくれる先生が嬉しくて、モヤモヤは一気に吹き飛んでいった。

「ご飯何作るんですか?」

「明音は何作れるの?俺料理作るって言っても男飯ばっかだから手の込んだ物作れねーぞ?」

ちょっと拗ねたように答える先生は可愛くて、協議した結果私は先生にオムライスを、先生は私に焼きそばを作ってくれる事となった。
私は勉強やスポーツはイマイチだけど、料理や裁縫など家庭的な事は得意というかやるのが大好きで、これでも結構自信あるから先生をぎゃふんと言わせてみたい!!

「うお、卵ふわとろオムライスじゃん!」

出来上がったオムライスを先生の目の前に出すと、ちょっと興奮気味に驚いてる様子。

「先生のは海鮮焼きそばですね!美味しそう!」

塩焼きそばベースにイカやエビなど入ってる先生お手製の塩焼きそばも、色とりどりですっごく美味しそう!!
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