懐恋。
わ!わ!わ!どうしよう…心臓が更に騒ぎ出した!!
お昼休みに急に校内放送が掛かって、でもその声は先生の声で…なんて思いながらも何かしちゃったのかな?って心配してたら、部活一瞬だと楽しいって!!
もう、先生は何を言ってるのかな?でもさっきから私を見る先生の目が優しい気がするの。いつもみたいな眠い目だけじゃなくて、そこに優しさが含まれてる。

「先生は運動部ですか?ドッヂボールの時楽しそうにしてましたし。」

「んー、どうだろうな?久しぶりにあーいうのやるとテンション上がって楽しくなっちまったけど毎日ってなるとなー。」

「あ、じゃあ文化部ですか?それだと私も選びやすいです。私運動がどうも苦手で…」

「一条ちゃんボーってしてるから運動は向いてないかもな。んはは。」

「あ、笑うなんて酷いです!でも確かにそうなんですけど…」

「じゃあカメラ部なんてどうだ?」

「カメラ部ですか?」

「楽そうだし、普段ボーっとしてる一条ちゃんにも務まりそうだし。」

「あっ、また!でも確かに他の部活よりは出来そうなのでやってみたいです!」

「よし、じゃあ俺はカメラ部の顧問になるか。あ、昼飯まだだったよな?早く教室戻って食った方がいいぞ?」

「はい、分かりました。では失礼します。」
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