懐恋。

次の日、今日から部活も始まるから授業終わった後でも先生と一緒に過ごせるなーなんて頭の中で思っていたら、終始さっちゃんにキモイ、キモイって言われながら学校に着いた。

「梨奈おはよう。今日早いね?」

教室に入ったら梨奈ちゃんはすでに来ていた。

「明音にお礼言いたくて!昨日はありがとう。」

そう言って可愛いピンクの紙袋を渡される。

「え、梨奈ちゃんこれ何?それに私何もしてないもん。連を呼んだらたまたま友達だっただけだよ?」

「それでも蓮君と明音が幼馴染だったからだよ?だからそれはお礼。開けてみて?」

梨奈ちゃんがそうやって言ってくれるなら素直に受け取ろうと思って紙袋を開けてみた。

「え!?すごい!可愛い化粧品だー!!」

中にはピンク色のチーク、口紅、あと眉ペンシルに眉マスカラ、マスカラにビューラー、アイライナーにアイシャドウが入っていた。

「私のお母さん化粧品に勤めてるの。明音化粧教えてほしいって言ってたよね?その封筒に化粧の仕方書いてあるからやってみて?明音に合うメイクの仕方を書いたからさ。メイク道具も明音に合うやつを貰ったの。」

確かに封筒も入っていて、見れば可愛い梨奈ちゃんらしい字で丁寧に書いてあってすっごく嬉しい!!

「梨奈ちゃんありがとう!!」

あまりの嬉しさに抱き着けば2人に笑われた。よし、これで少しでも大人可愛い人になる努力をしなくっちゃ!!
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