懐恋。
「梨奈、おはよー。」

「梨奈ちゃんおはよう!!」

学校に着いてさっちゃんと喋っていると梨奈ちゃんが登校してきた。

「沙月。明音おはよー。ってあれ?明音メイクしてる?」

すぐに気付いてくれて、うん。って答えると

「すっごく可愛い!早速化粧品使ってくれて嬉しい。」

なんて梨奈ちゃんに言われちゃったらお世辞でも嬉しい。

「こちらこそ!梨奈ちゃんが書いてくれたやり方すっごく分かりやすかったし、化粧品もすっごく可愛かった。ありがとう!」

ってお礼を言ったらむぎゅーってほっぺたをつままれた。

「この子こんなんじゃなかったのに。愛の力だね。」

さっちゃんがそう言えば

「よっぽど先生が好きなんだねー。」

梨奈ちゃんまで参戦してくるんだもん。

「もう!!うるさい!2人も恋してるでしょ!!」

って言い返してみる。

「私は安定してるんで。」

まんざらでもない顔で言ってくるさっちゃんは羨ましいな。長年一緒に居てそう言える関係は憧れる。

「明音、お互い片思い頑張ろうね!!」

「そうだね!私と梨奈ちゃんは片思いだもんね。お互い頑張ろっか。」

さっちゃんは両思いだけど、私と梨奈ちゃんは片思いなんだ。両思いは羨ましいけど、仲間がいるなら頑張れる気がする。
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