懐恋。
第3章


とある日登校して来て早々梨奈ちゃんがすごい勢いで迫ってきた。

「ってあれ?明音なんかテンション低い?」

「あー、海デートまだ行けてないんだって。」

隣からさっちゃんが梨奈ちゃんの問いに答える。

「梨奈ちゃんおはよう。どうしたの?」

まだ先生との海デートは行けてなくてそれでテンション下がってはいるけども、先生と梨奈ちゃんは別だから頼みごとを聞く。

「あのね?桑田君と遊びたいの!だからグルチャ動かしてほしい!!」

一生懸命に頼んでくる梨奈ちゃんはすごくかわいい。

「そうだね!蓮も来ちゃうけど大丈夫かな?」

「全然!自分から動かせなくて、頼んでごめんね?」

梨奈ちゃんの気持ちはすごく分かるし、私の立場でもきっと同じようになるからむしろ頼ってくれたことが嬉しい。

「明音もさ、先生誘ってみれば?」

急にさっちゃんが変な事言うからビックリした顔を向けると

「海行きたいんでしょ?」

「そうだけどさ…先生忙しいんだって。」

プリント作成とか、クラスの事とか分からないけど、忙しいみたいで野外部活の話が出てから2週間経ったけどまだ実行されてない。日が経つにつれちょっとずつ悲しくなっている。
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