懐恋。
「梨奈ちゃんおはよう!!」

翌朝学校に行くともう教室に梨奈ちゃんは来ていて、いつもより元気に挨拶をする。

「沙月、明音おはよう。明音テンション高いね。」

「本当どうにかしてよ。今日集合した時からうるさいの。」

梨奈ちゃんは可愛く笑ってくれたのに、さっちゃんときたら眉間に皺なんか寄せちゃってせっかくの綺麗な顔が台無しだ。

「その笑顔は海デートうまくいったんだね。楽しかった?」

あー今だったら梨奈ちゃんの笑顔が女神さまに見える。待ってましたと言わんばかりに

「あのね?太陽も輝いてて海もキラキラしてて、砂浜も綺麗でね?それでね?裸眼で見る先生も、カメラ越しに見る先生もかっこよくてね?夕日が海に沈んでいくのも本当に綺麗だったの!あとね、先生とカフェで食べたタコライスがすっごくおいしかった!!」

さっちゃんには登校中に話したからまた言ってるみたいな顔をしてるけど、梨奈ちゃんは笑顔でうなずきながら聞いてくれてた。

「明音の恋がうまくいくといいね!」

「それは応援するけど、ニヤニヤ過ぎて気持ち悪いのはどうにかしてよね!」

チャイムが鳴ってしまってお喋りタイムが終わってしまったけど、2人が応援してくれるから私も頑張りたいし、応援したい。今週末は梨奈ちゃんの恋のお手伝いだ。頑張ろう!!
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