懐恋。
テストは一旦後回し。とりあえず目先の楽しみを優先しよう。梨奈ちゃんの恋叶うと嬉しいな…

「なあ、明音聞いてる?週末どこ行く?」

「うん…え、って蓮いつの間に!?」

あれ?学校終わって、家に帰ってきて雑誌見ながらどこに行こうかなって考えてるのは私の部屋なのに、何で蓮が居るの!?

「おい、今気づいたのかよ。家来たらおばちゃんが出て、部屋に案内してくれたの。」

連の存在なんて全然気づかなかった…

「そうだったんだ。それで、どうしたの?」

部屋に何で居るかは分かったけど、何の用事だろう。

「だーかーら、週末どこに行くかって聞いてんの。そのために雑誌読んでんじゃねーの?」

あ、そういうことだったんだ。それで蓮は来たんだ。

「やっと納得できたみたいな顔してんな。んで、明音はどこ行きたい?」

んー、私がどこに行きたいんじゃなくて、梨奈ちゃんの恋が叶う場所がいいな。

「連はさ、気になる女の子と出かけるならどこに行きたい?」

私はそういうのに疎いし、先生と出かけれるならどこでも楽しいから参考程度に連に聞いてみる。

「俺は明音と出かけるならどこでもいいし、明音が行きたいところに行きたい!!」

んー、力説されてもそういうことを聞いてるんじゃないんだよね…。
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