懐恋。
「あ、明音、蓮くんおはよう。」

いよいよお出かけの日。家出るタイミングで蓮が迎えに来たので、2人で集合場所にやって来たらもう梨奈ちゃんが待っていた。淡い色のジージャンにネイビーのトップス。白のシフォンスカートで足元はスニーカーですっごく可愛い!!

「梨奈ちゃんおはよー!そして可愛い!!梨奈ちゃんのスタイルに合ってて可愛いよ!お化粧もいつもと違うね!!今日楽しもうね!!」

思ったことを素直に伝えれば、可愛い笑顔でありがとうって言うからちょっと胸がドキドキした。

「明音も可愛いぞー。明音が1番可愛いぞー。」

ちょっと蓮はうるさいから静かにして欲しいな。

「あれ?10時に待ち合わせだよね?桑田君は?」

目に入った時計を見れば、五分になっていてまだ来てない桑田君が気になって蓮に聞いてみれば

「特に連絡ないから来ると思うけどあいつん家、妹が桑田にベッタリだから出る時手間取ったんじゃないか?まぁもうちょっと待ってみようか。」

ちょっと梨奈ちゃんが気持ち落ち込んでそうに見えたけど、理由が可愛らしいのでもうちょっと待ってみよう。

「ごめん、お待たせ!!本当にごめんな。」

駅から慌てて走ってきたみたいで少し息を上げながら桑田君がやって来た。
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