懐恋。

遊園地に着いて、晴れた週末って事もありカップルや家族連れで賑わっていた。

「っしゃー！遊園地久々だな！何から乗る？」

蓮は何やら楽しそうにしていて、それを温かい目で見守っている桑田君も楽しそうに笑っている。

「あの…先にご飯食べない？私お弁当作って来たんだけど…」

小声で言う梨奈ちゃんに

「まじ？お弁当！？食う食う！」

何故か蓮がテンション高めで答える。

「梨奈ちゃんお弁当作って来たの？凄い！確かに荷物多いなって思ったけど。」

肩掛けのバックとは別に大きめのトートバッグを持ってるなとは思ったけどまさかお弁当があったなんて！

「明音は？明音は弁当作って来てないの？」

楽しそうに聞いてくる蓮に

「ない！じゃあ座れる場所探そっか！」

ブラブラ歩いて梨奈ちゃんはレジャーシートも持ってきてくれたみたいなので、原っぱにシートを広げてそこで食べる事にした。

「うお、すごい！これ全部安村さんが？」

美味しそうなおかずがずらりと並べられていて、サンドイッチとおにぎりが手毬サイズで作られていて可愛いし、色々食べれるように工夫されていてすっごい美味しそう！

「うん、お茶もあるから良かったらどうぞ？」

色々用意してきてくれた梨奈ちゃんは凄いや！