課長の胃袋をつかみました
3.初デート
課長に宣戦布告ともとれる告白をされて、落ち着いて眠れる訳はなく、寝不足でまったく仕事が手がつかなかった。
お陰で残業である。
そしてさらに不運は重なって課長と2人きりである。
今日、課長は私に対してあくまでビジネスの態度で接してきていたが、私はそんなに切り替えられるわけがなく、かなり挙動不審だったと思う。
嘆いても仕事は減らないのでパソコンとにらめっこを続ける。
するとデスクにコーヒーが置かれ、パソコンから顔をあげると課長が側に立っていた。
「おつかれ。」
「ありがとうございます。」
ありがたくコーヒーをすすると、課長は隣に腰かけ同じようにコーヒーをすする。
「茅野の好きな人ってさ、もしかして塚田?」
思わずコーヒーを吹き出しそうになった。
私ってそんなにわかりやすい!?
「さ、さあ。どうでしょう。」
今さら取り繕っても無駄である。
「そっかぁ、塚田かぁ。なかなか手強いライバルだな。」
胃がキリキリする。
まったく先輩の与り知らぬところで変にことが進み始めてしまった。
「負けてられないし、早速だけどさ。明日あいてる?」
「……あいてますけど。」
「映画でも見に行かない?あとこの前はゆっくり食事できなかったからそのリベンジ。」
「それってまさかデートとかいうやつではないですよね?」
「そのまさかのデートっていうやつです。」
課長はにっこりと笑う。
その笑顔には凄みがあり断ることは不可能に思われた。
あえなく私は折れ、初デートと相成ったわけである。
お陰で残業である。
そしてさらに不運は重なって課長と2人きりである。
今日、課長は私に対してあくまでビジネスの態度で接してきていたが、私はそんなに切り替えられるわけがなく、かなり挙動不審だったと思う。
嘆いても仕事は減らないのでパソコンとにらめっこを続ける。
するとデスクにコーヒーが置かれ、パソコンから顔をあげると課長が側に立っていた。
「おつかれ。」
「ありがとうございます。」
ありがたくコーヒーをすすると、課長は隣に腰かけ同じようにコーヒーをすする。
「茅野の好きな人ってさ、もしかして塚田?」
思わずコーヒーを吹き出しそうになった。
私ってそんなにわかりやすい!?
「さ、さあ。どうでしょう。」
今さら取り繕っても無駄である。
「そっかぁ、塚田かぁ。なかなか手強いライバルだな。」
胃がキリキリする。
まったく先輩の与り知らぬところで変にことが進み始めてしまった。
「負けてられないし、早速だけどさ。明日あいてる?」
「……あいてますけど。」
「映画でも見に行かない?あとこの前はゆっくり食事できなかったからそのリベンジ。」
「それってまさかデートとかいうやつではないですよね?」
「そのまさかのデートっていうやつです。」
課長はにっこりと笑う。
その笑顔には凄みがあり断ることは不可能に思われた。
あえなく私は折れ、初デートと相成ったわけである。